社会保険労務士はやめとけと言われる理由7選！向いている人の特徴も解説

労働法や社会保険関連のエキスパートとして知られる社会保険労務士。

独立開業が可能な職業でも知られており、自らの力で仕事をしていこうと目指している方も多いのではないでしょうか？

世間では、社会保険労務士はやめとけと言われることもあり、「今から社会保険労務士になろうと思っていたのに…」「社会保険労務士今から勉強しようと思ってたけどやめた方がいいのかな」と不安に感じる人もいるかもしれません。

しかし、社会保険労務士はやりがいなどプラス面も多く、とても魅力のある職業です。

そこで今回は社会保険労務士はやめとけと言われる理由や、どんな人が社会保険労務士に向いているのかについてご紹介していきたいと思います！

社会保険労務士のメリットはたくさんある！

そもそも社会保険労務士になるとどのようなメリットがあるのでしょうか？

社会保険労務士で実際に働いている方の例を参考にどのような良いことがあるのかを一緒に見ていきましょう！

需要が高く仕事がなくならない

メリットの1つ目としては「需要が高く仕事がなくならない」ということです。

社会保険労務士は会社で働く従業員の社会保険周りや労務管理を担う、社会保険関連のエキスパート。

さらに会社は毎年どんどん建てられており、煩雑な労務管理に時間を要したくない経営者は社会保険労務士に仕事を任せることが多いです。

企業にとっては面倒だけれども必ず行わなければいけない仕事であるため、社会保険労務士に仕事が舞い込んでくることが多く、その分社会保険労務士の仕事が枯渇してしまうという可能性は少ないでしょう。

独立開業すれば収入が青天井に増える

社会保険労務士になるメリットの2つ目としては「独立開業すれば収入が青天井に増える」といったものです。

社会保険労務士は独立開業することができる職業であり、独立して仕事を受注すれば、売上を全て自身の事務所のものにすることができます。

顧客開拓で新しい案件を受注していけば、その分売り上げもどんどん増えていくので、収入が青天井になりますよ。

独立開業すれば高い年収を目指すことができる点は大きなメリットと言えるでしょう！

社会的な信用を得ることができる

社会保険労務士になるメリットの3つ目としては「社会的な信用を得ることができる」といったものです。

社会保険労務士は法律を取り扱う専門家であり難関国家資格をクリアした人物であるため、社会からの信用はかなり大きなものになります。

国からのお墨付きの資格ですので、独立開業した後にローンを組むとなっても、職業の面でアウトになることはまずありません。

法律の専門家というだけあり、社会から向けられる信用が大きいという点はメリットと言えるでしょう。

社会保険労務士はやめとけと言われる理由7選

社会保険労務士は高収入が狙えて、社会的な信用も大きくメリットがたくさんあるのにも関わらず、「社会保険労務士はやめとけ」と言われることがあります。

社会保険労務士になりたいと思っていた方にとっては、とても不安になる情報ですよね。

なぜ社会保険労務士はやめとけと言われるのかについて、世間で言われている理由を見ていきましょう。

社会保険労務士の資格取得が難しいから

やめとけと言われる理由の1つ目としては「社会保険労務士の資格取得が難しいから」というものです。

そもそも社会保険労務士は誰しもがなれる職業ではなく、難関国家資格に合格できなければなることができません。

その試験の難易度は合格率10％程ととても低く、合格を目指していくとなると正しい勉強方法と長期間の勉強時間が必要になります。

試験は年一回であり、一発で合格する保証もないことから社会保険労務士はやめとけと言われているのです。

事務所開業後の顧客開拓が大変だから

やめとけと言われる理由の2つ目は「事務所開業後の顧客開拓が大変だから」というものです。

社会保険労務士になる人は自身で事務所を構えて、独立開業したいと考えている人も多いことでしょう。

しかし、社会保険労務士になったからと言って仕事が勝手に降ってくるわけではなく、自らで顧客を開拓し営業していく必要があります。

先輩社会保険労務士とのコネクションやSEO対策、営業活動などが必要になり、開業後は売上が立たずに挫折してしまう人も一定数いたりします。

独立開業した場合の顧客開拓が大変ということから、社会保険労務士はやめとけと言われているのです。

社労士資格を活かせる職場が少ないから

やめとけと言われる理由の3つ目は「社労士資格を活かせる職場が少ない」というものです。

社会保険労務士資格は必要としている企業にとっては保有しているだけで魅力的な資格として映りますが、全ての企業が社会保険労務士の資格を重要視しているわけではありません。

社会保険労務士の資格を持っているからといって、転職活動やキャリアップが上手くいくとは限らないですし、社労士資格を活かせる環境も限られてきます。

社会保険労務士の資格を活かすことができる環境が限られてしまうということから、社会保険労務士はやめとけと言われているのです。

難易度の割に年収が高くないから

やめとけと言われる理由の4つ目は「難易度の割に年収が高くない」というものです。

厚生労働省の調査によると社会保険労務士の平均年収は500万円ほどとされており、会社員の平均より少し高いくらいの年収となっています。

しかし、プライベートの時間も惜しんで懸命に勉強したことを考えると、若干物足りなさを感じる人も多いかもしれません。

「難しい試験だから年収も高くなるだろう」と思っていたのに、実際にはそうでもなかったということから、社会保険労務士はやめとけと言われているのでしょう。

知名度が低いから

やめとけと言われる理由の5つ目は「知名度が低いから」というものです。

社会保険労務士は法律系の資格ですが、弁護士や公認会計士、司法書士などと比べると知名度は低い職業になります。

難しい試験を突破し責任感のある仕事をしているのに、周りから何をやっているかわからないと思われてしまい、仕事にやりがいを感じにくいと思ってしまうこともあるようです。

知名度の低さから仕事のモチベーションが上がりにくいという側面から、社会保険労務士はやめとけと言われているのです。

機械に仕事が奪われるかもしれないから

やめとけと言われる理由の6つ目は「機械に仕事を奪われるかもしれないから」というものです。

社会保険労務士は給与計算や社会保険の手続き業務などを請負いますが、近年のAIや便利なツールの登場により人の手を介せずとも簡単に作業をこなせることが増えています。

特に社会保険労務士の力を借りずとも、専門的な業務ができるようになってきているので、徐々に必要とされる仕事が少なくなっている現状があります。

社会保険労務士だけではありませんが、できる仕事がどんどん少なくなっていき、仕事が奪われてしまうとも言われているため、やめとけと言われているのです。

長時間労働になりやすいから

やめとけと言われる理由の7つ目は「長時間労働になりやすいから」というものです。

社会保険労務士の仕事はルーティンワークだけでなく、突発的に発生する案件や顧客から急な依頼が発生することがあります。

さらに社会保険労務士は、3月や4月の人材の異動が激しい時期や12月頃の年末調整の時期は繁忙期であるため忙しくなりやすく、残業や長時間の労働が強いられる場合もあります。

事務系の職種にはなりますが、常に同じ時間ゆったりと働くことが難しくなるため、やめとけと言われているのです。

社会保険労務士をやめた人の理由

社会保険労務士はやめとけと言われていることもあり、やはり中には実際にやめた人もいることは事実です。

社会保険労務士として働いていた人がどういった理由でやめていったのかも合わせて見ていきましょう！

相談できる人が周りにいなかったから

社会保険労務士をやめた人の理由の1つ目として「相談できる人が周りにいなかったから」というものがあります。

社会保険労務士は常に新しいルールや改正ができるため、先輩士業や他仕業の人に聞いたり相談をしたりする必要も出てきます。

そんな中、周りに相談できる人がいなかったり、相談できる人がいても恥ずかしくて聞くことができなかったりといった状況に陥ってしまい、最終的に辞めてしまうといった方もいるようです。

事務所の運転資金が足りなかったから

社会保険労務士をやめた人の理由の2つ目として「事務所の運転資金が足りなかったから」というものがあります。

開業して独立したいと思うあまり、社会保険労務士として起業したはいいものの、経営者という面では素人の場合が多いです。

交際費や事務所費用がかさみ、運転資金が確保できなくなり、廃業してしまうというケースも結構あったります。

社会保険労務士としての仕事よりも、事務所の経営が難しくなってしまい、辞めてしまう人もいるようです。

残業時間が多すぎたから

社会保険労務士をやめた人の理由の3つ目として「残業時間が多すぎたから」というものがあります。

独立している社会保険労務士であるなら、業務量や抱えるクライアントの数を調整することができますが、雇われの社会保険労務士は柔軟な業務の調整が難しいです。

もちろん調整が利いてゆったりと働ける事務所も存在しますが、中にはかなりの激務を強いられる事務所があることも事実。

残業時間が多すぎるあまり、社会保険労務士をやめてしまうという人もいるようです。

社会保険労務士に向いていないのは偶然の可能性も

社会保険労務士はやめとけと言われてることや、実際に辞めてしまった人もいることは事実ですが、深く心配する必要はありません。

その人たちがたまたま向いてなかったという可能性も大いに考えられるからです。

ここでは実際にどのような人が社会保険労務士になるのをやめておくべきなのか、向いていないのかを確認していきましょう！

勉強意欲が少ない人

社会保険労務士に向いていない人の特徴1つ目は「勉強意欲が少ない人」です。

社会保険労務士は法律を扱う職業でありますが、法改正があれば都度情報を吸収し学習しなければなりません。

特に社会保険労務士が扱う社会保険制度は法改正も激しいため、常に学びの姿勢が求められるんです。

学習できるかどうかは、仕事のパフォーマンスにも関わってくるので、学習意欲が少ない人は向ていないと言えますね。

コミュニケーションが苦手な人

社会保険労務士に向いていない人の特徴2つ目は「コミュニケーションが苦手な人」です。

社会保険労務士はクライアントワークが基本であり、経営者や従業員と密に連携を取ることが求められます。

コミュニケーション不足だと業務上での思わぬすれ違いやミスを生んでしまう恐れもあるのです。

コミュニケーションを取るのが得意である必要はありませんが、苦手な人は社会保険労務士に向いていないと言えるでしょう。

新しいツールに関心がない人

社会保険労務士に向いていない人の特徴3つ目は「新しいツールに関心がない人」です。

最近の労務管理では電子申請が必要になったりなど、ITを用いた仕事をする機会が多くなってきています。

かつてのやり方だけで仕事をしていると他仕業から遅れを取ってしまいますし、クライアントに乗り換えられてしまえば、収入減にも繋がってしまいます。

新しいツールを積極的に取り入れる関心がない人は社会保険労務士に向いていないと言えるでしょう。

社会保険労務士に向いている人は実はたくさんいる

社会保険労務士が向いていない人がいることも事実ですが、最低限3つの特徴を持っていれば、社会保険労務士として活躍していくことは全然可能です。

何も特別なスキルや性格が必要ではありませんので、以下の特徴に当てはまっているあなたは心配せず自信を持って社会保険労務士になるための準備を進めていきましょう！

社会保険労務士になることを考えている人は是非参考にしてみてください。

チームプレイが問題なくできる人

社会保険労務士に向いている人の特徴の1つ目は「チームプレイが問題なくできる人」というものです。

社会保険労務士は弁護士や税理士、その他コンサルタントと連携して業務を進めていくことが多々あります。

一人でコツコツ作業をしていく場面もありますが、様々な専門家と協力しながらクライアントを支えていくことが必要も出てくるため、社会保険労務士はチームプレイが問題なくできる人が向いていると言えるでしょう。

根気強くクライアントに寄り添える人

社会保険労務士に向いている人の特徴の2つ目は「根気強くクライアントに寄り添える人」というものです。

社会保険労務士が関わる仕事は複雑な手続きが多く、クライアント自身も混乱している場合が多くあったりします。

中にはすぐの問題解決に至らずに長期間を通して、クライアントに寄り添いながら、仕事をしていく場面も多いでしょう。

短期的な結果だけではなく、長期的な視点で根気強くクライアントのために努力できる人が社会保険労務士に向いていると言えます！

物事を細部まで注意深く確認できる人

社会保険労務士に向いている人の特徴の3つ目は「物事を細部まで注意深く確認できる人」というものです。

社会保険労務士が取り扱う労働法には細かい規定が多いため、細部までじっくりと物事を確認する力が求められます。

従業員の働き方や生活に関わる仕事を担うので、ミスに気づかず気が付けば重大なミスになっていたとなれば信頼を失いかねません。

大雑把な方よりかは細かくコツコツとした作業が好きな方には向いているかもしれませんね。

社会保険労務士になってやりがいを感じた人も多数

社会保険労務士に向いているとはいっても、やはりやりがいを感じることができなければ長続きはしません。

外から「社会保険労務士はやめとけ」と言われることも多々ありますが、実際に社会保険労務士として働いている人の声を聞くのが最も説得力があります。

社会保険労務士になった後に一体どんなやりがいを得ることができるのか、実際に社会保険労務士として働いている人の声から見ていきましょう！

労働者を手助けし感謝される

社会保険労務士のやりがいの1つ目として「労働者を手助けし感謝される」といったものがあげられます。

社会保険労務士の主な仕事の1つとして労務管理がありますが、従業員にしっかりと寄り添ってベストな選択肢を提示できるように努めます。

従業員の就労環境を改善し、より働きやすい状況へと導いてあげることで感謝されることはとても多いです。

問題解決を通して、感謝の気持ちを伝えられることはとても大きなやりがいと言えますね。

経営者スキルを間近で学ぶことができる

社会保険労務士のやりがいの2つ目として「経営者スキルを間近で学ぶことができる」といったものがあげられます。

社会保険労務士は管理側の業務を担うため、経営者と常に相談をしながら、ともに会社の経営に携わっていくことになります。

複数のクライアントを抱えていることで、どのような仕組みでどのような方針で会社経営をしているのかを間近に見ることができます。

様々な会社経営を経営者の立場になることで、学ぶことができるのも大きなやりがいですね！

経験を積むことで仕事の質が上がる

社会保険労務士のやりがいの3つ目として「経験を積むことで仕事の質が上がる」といったものがあげられます。

クライアントが抱える問題や課題は様々であり、都度臨機応変な対応が求められるため、都度知識が蓄えられていきます。

知識が積み重なっていけば、新たな案件に出くわしたときでも焦らず対応することができます！

仕事の質が上がることでクライアントの課題をスムーズに解決できるようになるというのは大きなやりがいですね。

社会保険労務士やめとけに惑わされるな！就職に向けて全集中しよう

社会保険労務士に向いている特徴に当てはまっていたあなたは大丈夫です。

社会保険労務士になっても安心して仕事を獲得し、キャリアを歩んでいけるでしょう！

しかし、社会保険労務士になるために、そもそも何をどういう風に始めていけばいいのかわからない方もいるのではないでしょうか？

ここでは社会保険労務士として就職するための方法についてご紹介していきたいと思います！

まずは社会保険労務士試験の合格を目指そう

方法の1つ目としては「社会保険労務士試験に合格する」というものです。

社会保険労務士になるためには試験に受かることが、条件になってきます。

無資格でも事務所でアルバイトや事務アシスタントとして働くことはできますが、今後独立したり前線に立ってバリバリ活躍していくためには合格が必要ですので、まずは試験に合格することを第一目標としていきましょう！

独学でも合格は可能ですが、限られた時間で高確率で合格を狙うなら通信講座一択なので、合格率を上げたい方は検討してみてください。

特に社会保険労務士試験を極力一発で受かるのに筆者が一番おすすめしたい講座が『アガルート』です。

『アガルート』は難関資格に特化したオンライン講座であり、社会保険労務士試験では全国平均の約5倍の合格率を叩き出すという実績を持っています。

資格勉強で何から手を付けたらいいかわからなくなることも多いですが、右も左もわからない初学者の方でも、どのような手順で勉強すればいいか道しるべを作ってくれるので迷わずに学習することができますよ。

不安な気持ちではなく、自信をもって合格発表の日を迎え、社会保険労務士になるためのスムーズな準備ができるように今から合格率を上げられる勉強をしていきましょう！

士業に特化したエージェントの利用で時短で就職をしよう

方法の2つ目としては「士業に特化したエージェントの利用で時短で就職をする」というものです。

社会保険労務士試験に合格したはいいものの、次は就職先を見つけるのに苦労してしまうという現実もあります。

そんな方は実績豊かなエージェントを利用すれば、就職先を効率的かつ手っ取り早く決めることができ、就職までの時間ロスを最小限に抑えることができます！

いずれ独立したい人も実務の下積みとして、社会保険労務士事務所に就職するのもありですね！

特に社会保険労務士として納得した転職をしたい方は『MS-Japan』という士業に特化したエージェントがおすすめです。

『MS-Japan』は東証プライム上場の士業に特化した老舗の転職エージェント。

試験に合格して社会保険労務士として活躍しようにも、仕事をする上では未知の分野であるため、そもそもどうやって就職すればいいか分からず不安な方も多いと思います。

しかし、プロのエージェントと二人三脚で転職を進めていくことで、時間のロスを大幅に少なくすることが可能です。

転職を早くに実現できれば、安定した収入の確保だけでなく、ご家族の喜ぶ顔や安心した顔を見ることができますよ！

士業に特化したエージェントの利用で社会保険労務士へ就職できる可能性を上げていきましょう。

社会保険労務士についてよくある質問

ここでは社会保険労務士について、よくある質問について共有していきます。

転職をする際の参考にしてみてください！

社会保険労務士としていきなり独立開業をすることはできますか？

いきなり独立開業することも可能です。2年以上の労働社会保険諸法令に関する実務経験または事務指定講習の履修をすることが条件ですが、開業はできます。しかし実務を知らなければとても苦労するため、一度事務所に勤務して実務を学ぶのが最も良いでしょう。

社会保険労務士は男女とちらの割合が多いのでしょうか？

男性が65％、女性が35％と男性の方が多いことがわかっています。しかし社会保険労務士は緻密な作業が必要になることが多く、女性の活躍度合いが高い士業であるとも言われています。

社会保険労務士になる前に実務講座は受けた方がいいですか？

必ずしも実務講座を受ける必要はありません。実務講座だけで実務をこなせるようにはならないため、実際の案件をこなして学ぶのが一番の近道になります。

社会保険労務士の資格が転職に有利に働くことはありますか？

転職に有利に働くことはあります。社会保険労務士は国家資格であるため努力や能力をアピールすることができます。必ずしも社会保険労務士にならなくても、有利に働くことはあります。